バルサンは害虫退治に使う殺虫剤を燻煙剤にしたものです。
家の中の害虫を一気に退治するために作られた製品になります。
害虫を駆除するものですから、やはり、人体への影響がないのかは、心配になりますね。

バルサンの3つの成分
フェノトリン
寄生虫などの薬としても使われる成分で、疥癬に効果があるとされています。
ダニやノミに対しての殺虫効果もあるため、家庭用の殺虫剤に使われています。
寄生虫やダニ、ノミなどの神経伝達を遮断し、神経を麻痺させます。
神経が麻痺するとこれらの虫は死んでしまいます。
メトキサジアゾン
オキサジアゾール系の殺虫成分です。アセチルコリンエステラーゼの阻害により、ゴキブリやダニなどを駆除する効果があります。
ピレスロイド系の殺虫成分では、駆除出来ない害虫も殺虫するために、一緒に使用する場合が多くあります。
ちなみにピレスロイド系は、フェノトリンがそれにあたります。
d-d-Tシフェノトリン
ゴキブリ退治に最強の殺虫成分が、こちらd-d-Tシフェノトリンになります。
d-d-Tとは、シフェノトリンの中でも最強と言う意味を示すものです。
シフェノトリンには、強い眼粘膜刺激性があります。この成分を使う時は、目が痛くなったりしますから、気をつけましょう。
バルサンの人体への影響
眼粘膜刺激性
シフェノトリンは眼粘膜刺激性があるので、バルサンを焚く時には、成分を目に受けると痛みや目が赤くなったりする可能性があります。
もし、目に異常を感じたら、すぐに目を洗うと良いでしょう。
皮膚刺激性
バルサン自体に皮膚に対する刺激性もあると言われてますから、バルサンを使用する際は、長袖など、肌を隠すような服装の方が良いかもしれません。
殺虫剤アレルギー
殺虫剤に対しアレルギーを持つ場合は、バルサン自体の使用は辞めましょう。
殺虫成分で、アレルギーを誘発してしまいます。
喉の炎症
小さな子供さんの場合は、煙を吸い込む事で、喉に炎症を起こす可能性があります。
必ず、バルサンを使用する前には、外などに出るようにして下さい。
赤ちゃんの場合
ハイハイ時期の赤ちゃんや小さな子供さんがいる場合には、バルサンを焚いた後の床は、
水拭きをしてから乾拭きをすると、より安全です。
哺乳類に対しての安全性は高いようですが、まだ、免疫力の低い赤ちゃんの場合は、
安全性が確立されている訳ではないので、成分を完全に拭き取る方が安心です。
妊婦さんの場合
妊娠されてる方が、バルサンの始動や換気などを直接行う事は避けましょう。
臭いなどに、敏感になってる場合は、気分が悪くなる人もいます。
また、胎児への影響については、安全性がわかりませんので、直接、妊婦さんがバルサンを使用するのは辞めましょう。
家族の誰かがバルサンを使用し、害虫駆除した後の家での生活には問題はありません。
- 人体に大きな影響はないようですが、体質により、アレルギーが出たり、気分が悪くなるなどの事はあるようです。
ペットや植物への影響は?
ペットや植物なども、外に出してからバルサンを焚きましょう。
金魚や熱帯魚などに対して、危険な成分がありますから、必ず別の部屋に移すか、外に出して下さいね。

