身内が亡くなって、弔う期間を喪中(もちゅう)と言います。
ある国の王様が亡くなり、国民が1年間は黒い服しか着てはいけないとニュースで見てびっくりしましたが、悲しみにくれる深さゆえのようです。
日本でも、喪中には神社や祝い事などは避けるべきと言われています。
死は穢れの意味もあるため、神社参拝は避けるようです。
喪中の期間はいつまで
喪中とは、約13ヵ月とされています。
この時期には、亡くなった個人を弔う気持ちと、悲しみから立ち直る期間とされています。
では、喪中に神社参拝は13ヵ月してはいけないのでしょうか?
これは、喪中と忌中を混同していると言えます。
忌中期間は、神社参拝を避けるべきですが、忌中を過ぎたら神社参拝はしても構わないのです。
忌中とは何か
では、忌中とは何の事でしょうか。
神道では、50日間を『忌』の期間としています。
仏教の49日に似た考え方で、この期間は、亡くなった方を偲び、御霊を沈める期間になっています。
ですから、神社参拝だけでなく、神棚は白い半紙で隠したり、お祝い事などは避けるようにされています。
また、身内でも、細かく忌中の期間は分かれています。
身内別忌中の期間
・父母、夫、妻、子・・・50日間
・祖父母、孫、兄弟、姉妹・・・30日間
・曾祖父母、ひ孫、甥、姪、伯父、伯母・・・10日間
・その他の親族・・・3日間
神道では、このようになっています。
気持ち的には、一緒に住んでいれば、祖父母や兄弟、姉妹などの場合は、父母と同じぐらい悲しみは深いと思えます。
喪中と忌中の違い
つまり、忌中は神社参拝は駄目ですが、それが開ければ、問題はないのです。
喪中期間は、それより長いわけです。
忌中が開ければ、喪中でも神社参拝は出来るのです。
ただし、初詣に関しては忌中が開けても、喪中期間は避けましょう。
神棚の御札なども喪中が開けてから、神社に納め、新しい御札と取り替えて下さい。
お祝い事などは喪中が開けてから
結婚式や初詣などのお祝い事に関しては、喪中が開けてからにする方が良いです。
故人を偲び、悲しみから立直る期間が喪中です。
立ち直り、通常の生活にもどる喪中後になれば、何も問題はありません。
それでも、何かの都合で出なければならないなら、忌中が開けていれば構いませんが、周りの意見を聞いてからが良いかと思われます。
地方により、そういう慣習を重く考える場合、トラブルを招く恐れもあります。
わからない場合は、住職さんや神社の神主様に伺うのが一番では無いでしょうか。
忌中でも神社に行かなくてならない
忌中は、死の穢れがある期間と言う意味もあり、昔は忌中の間、家から出てはいけないと言われていました。
今は、そんな事はなくなりましたが、神社参拝だけは、現代も続いて忌中には行けません。
そのため、どうしても行かなくてはならない場合、「忌払い」をすれば良しとしているようです。
