辛いものやアルコール、ウイルスによる下痢など、下痢の原因もひとつではありません。
ウイルスなどの下痢には、そのウイルスそのものを消滅させる必要があります。
ノロウイルスなどがそうですが、この場合は医師の診断に従って下さい。
急性下痢などの冷たいものの摂りすぎや胃腸機能の低下の場合は、胃腸の働きを正常化させる必要があります。
下痢になるしくみ
何故下痢をするのかと言えば、便に含まれる水分量が多いせいです。
腸が正常に働いていれば、水分のほとんどは腸に吸収され、残りの1割が便に含まれます。
しかし、下痢になると腸が活発化するため、動きが速く、水分を充分吸収しないまま通過してしまうために、便と一緒にたくさんの水分も排出されてしまうのです。
下痢になった場合
水分が排出されてしまうわけですから、水分補給が大切になります。
ひどい場合は、脱水症状を起こしてしまいます。
そのため体力も落ちていますから、無理やり食べたりすると余計に悪化してしまいます。半日ぐらいは何も食べず、水分補給をしましょう。
胃腸の働きの低下
胃腸の働きが正常化していないのに、普通に食べても悪化するだけで下痢は止まりません。
消化によく、胃腸に優しいものだけにして、胃腸が回復するのを待ちましょう。
胃腸に優しい食べ物
刺激物や脂質の多いものは、食べないようにして下さい。タンパク質などは、水分を吸収して便を硬くする性質があります。
まずは、様子を見ながら、流動食から始めましょう。
飲み物から消化の良い食べ物へ

始めは温かい飲み物やスポーツドリンクなどから始めましょう。刺激が強いコーヒーなどは避けて下さい。
慣れて来たら消化の良い胃に優しい食べ物から摂ります。
リンゴのすり潰し
リンゴには整腸作用があります。すりおろしたリンゴは消化にも良いので、下痢の時にはおすすめです。
うどん
うどんはタンパク質ですし、脂質も少なく消化にも良い食べ物です。よく煮て柔らかくしても良いですし、そのままでも消化が良いので大丈夫です。
豆腐
良質なタンパク質で、脂質も少ないです。
卵
卵焼きやゆで卵ではなく、半熟卵ならおすすめです。栄養もあり、消化も良いです。
鳥ササミ
お肉でも、鳥のササミは消化も良く、脂質も少ないのです。
白身魚
消化も良く、脂質もないので白身魚は大丈夫です。
おかゆ
おかゆは、よく噛んで食べて下さい。噛まないと消化によくありません。
下痢が酷い場合
あまりに下痢が酷い場合は、白湯などより、経口補水液の方が良いです。
市販でも売っていますが、自宅でも出来ますので、作り方を紹介します。
経口補水液の作り方
1リットルの白湯に、砂糖40gと食塩3gをよく混ぜます。
これを飲みやすいように冷ましてから飲みましょう。
経口補水液は人の体内の水分に一番近いと言われています。吸収が良いので、あまりに酷い下痢の場合は普通の白湯より、こちらをおすすめします。
脱水症状が出てるようなら、必ず病院に行って下さいね。