最初風邪かなぐらいに思っていた咳が、なかなか止まらない場合があります。
この場合、べつの原因が隠れています。
その時に、何科を受診すべきか悩みますよね。
咳の原因にも様々なものがあります。
その原因がどこから来ているものなのかにより、何科を受診すべきかが変わります。
受診する前の確認
- 咳はどのくらい続いているか
- 痰は出るか
- 咳が酷くなる時間帯はあるか、それは何時か
- 咳以外の症状はあるか
- 熱はあるか
このような事を事前に確認して、受診した際には医師にちゃんと伝えると原因を突き止めやすくなります。
原因特定のために内科を受診

まずは、咳が続く原因の特定が必要になります。そのためには、内科を受診するのが良いでしょう。
内科で咳の原因を突き止めたら、専門の科を受診したら良いですね。
- 風邪のウイルスによる咳 → 内科
鼻や口から入ったウイルスが喉に炎症を起こすと咳がでます。鼻水や痰を出すためにも咳はでます。
風邪の咳は湿っぽい咳になりやすいのが特徴です。大体は2週間以内で治まります。
- アトピー咳嗽(がいそう) → 耳鼻咽喉科
アレルギー性の咽頭炎や鼻炎の人に多く現れる症状です。
痰が絡んだ空咳が続きます。長いと一ヶ月ぐらい続きます。
夜から朝にかけて起こりやすくなる特徴があります。アトピーを治さない限り再発する可能性が高くなります。
- 気管支炎 → 呼吸器科
気管支炎は、急性気管支炎と慢性気管支炎に分かれます。
- 急性気管支炎・・・風邪を引いた後に気道に炎症を起こしてしまい、気管から気管支まで広がってしまいます。
ほとんどがウイルスが原因で起こります。 - 慢性気管支炎・・・痰を伴う咳が1年間に3ヶ月以上続いている状態が2年以上続いていると慢性気管支炎と診断されます。
咳の症状により分ける
熱や倦怠感などを伴う咳は、おもにウイルス性の場合が多くなります。咳以外の症状がある場合には、基本的に内科を受診します。
内科を受診していれば、一番間違いはないでしょう。肺炎や喘息なども全般的に治療しています。
専門科を紹介されたり、実際に呼吸器系の病気だと分かった時点で、自分で選択して、呼吸器科に改めて受診するのも良いと思います。
アレルギー性の咳は痰が絡みやすくなります。鼻炎などは鼻水が喉に流れる事により咳になりやすいからです。
アレルギーの病気をお持ちの場合、既に通院している耳鼻咽喉科などがあるでしょうから、そちらで相談するのも良いのではないでしょうか。
あちこち受診するのは大変です。ひとつの病院で済むならその方が一番良いでしょう。
咳が出る病気
咳が出る病気はたくさんあります。
急性のもの
細菌性肺炎、気管支炎、副鼻腔炎、胸膜炎、気胸、過敏性肺炎
慢性のもの
肺結核症、マイコプラズマ肺炎、肺水腫、肺癌、気管支拡張症、咳喘息、間質性肺炎、胃食道逆流症、薬剤性咳嗽
咳の原因が分かれば、どの診療科にかかれば一番良いかは分かりますよね。