あさりの砂抜きと言えば、おばあちゃんから習った五寸釘を入れ、塩水につけて蓋しとけば砂を出すと言うものでした。
しかし、最近は釘を入れるなんて聞きませんね。実際、釘入れてましたが、特に砂抜きしやすいみたいな現象はありませんでした。
50℃温水砂だし法
最近初めて聞いたのが、50℃のお湯につけた砂抜き法と言うやり方です。
50℃のお湯にあさりを入れて、貝殻を擦り合わせると砂を吐き出すと言うものです。
何故、50℃で砂を吐くのかというと、どうやら、あさりがヒートショックを受け、身を守ろうとするようです。
命を守るため水分をたくさん吸い込み、殻から身を出して来ます。
そこで貝殻を擦る事で汚れや砂を一気に吐き出すのです。
50℃温水であさりが死んだ?
これを試した人の中には、50℃の温水にいれたら、あさりが死んでしまったと言う人が何人かいました。
成功する場合もありますが、失敗なのか、あさりによるものなのか、必ず砂抜きに成功するわけではなさそうです。
釘や鉄を入れると砂を吐きやすい?
これは戦前生まれの人ならやっていたのではないでしょうか。
しかしながら、これはどうやら、迷信のようです。
特に鉄を入れたからと言って、砂を出す事はなさそうです。
あさりの砂抜き法
一番問題なく、あさりが砂を出すやり方を紹介します。
あさりの砂抜きに必要なのは、海水と同じくらいの塩水です。
目安としては、300mlの水に対し9~10gの塩を混ぜます。水はカルキ抜きをした方が良いです。
あさりが重ならないような大きさをのキッチンバットを用意します。
そこにあさりを並べたら、先程の塩水を注ぎます。
あさりの頭が出るくらいまで、塩水を入れて下さい。あさりが砂を出すまでの保存方法として、新聞紙で蓋をしてラップをします。
新聞紙は光を遮断するのに優れています。
あさりは海の底の暗い場所に生息しています。ですから、それと同じ環境を作る為に、暗い場所に保存します。
あさりの保存方法
気温が高いとあさりが死んでしまいますから、夏場は必ず冷蔵庫に保存して下さい。
冬場なら暖房が効いていないなら、常温で大丈夫です。
新聞紙とラップをかけていれば、あさりが吐く水や砂も外に飛び出さないので、良いですね。
完璧に砂を抜きたいなら、冷蔵庫に1日置きます。更に塩水を変えてもう一晩置くと完全に砂が抜けます。
早く料理したい気持ちもわかりますが、たまに、ジャリとなるのがある場合ありますからね。
ストレスのないあさりは美味しい
あさりが日頃生息している場所と同じ環境にする事で、あさりも自然に砂や汚れを吐き出します。
その方があさり本来の美味しさが味わえます。
ストレスを与えて砂を吐き出させる方法が良いか悪いかは、わかりませんが、途中で死んでしまうかもしれない砂抜き法は、ちょっと厳しいかと思います。
やはり、自然な形で砂を吐き出させる方が、あさりが死ぬ事もありませんし、一番良いのではないでしょうか。
