脳梗塞は、早い発見が重症化を防ぐために一番大事な事と言えます。
隠れ脳梗塞とは、小さな脳梗塞の事で、一過性だけで症状が一旦治まってしまうため、発見が遅れてしまう場合があります。
40代では3人に1人、50代になると2人に1人隠れ脳梗塞の人がいると言われています。
脳梗塞には、前兆がありますから、見逃さない事が大切です。
一過性脳虚血発作
一過性脳虚血発作とは、一時的に脳の血流が悪くなり血栓が詰まる状態になります。
大体は24時間以内に血栓は溶けて正常に戻ります。
しかし、この一過性脳虚血発作が起きた人の15%~20%の人は三ヶ月以内に脳梗塞を発症するといわれ、
発症した人の半分は重症化する確率が高いと言われています。
体の半分に出る麻痺症状
脳梗塞になると、体の半身に異常が起きやすくなります。
- 呂律が回らない、口の動きの異常
- 顔の半分が麻痺する
- 片方の手足が動かない
- 片目が膜を張ったように見える
このような症状が現れたら、すぐに病院で診察を受けて下さい。
日常的にある症状
日常的に起きる症状の中に、脳梗塞の前兆がある場合があります。
- 原因不明の頭痛や肩こり
- めまい、耳鳴り、手足の痺れがある
- 歩く時にフラフラしてしまう
- 階段や段差でよく片足をひっかける
- 指先の動きが鈍い
- 簡単な計算がすぐ解けない
- 飲み物、食べ物が飲み込みにくい
- 痰が絡みやすくなった
- 声が出なくなる事がある
これらは、脳梗塞の前兆に起きやすい症状ですので、病院での精密検査は必須になります。
脳の血管に異常がある場合にこれらの症状が出るからです。
脳梗塞を事前にチェック
これらの前兆は家族も見逃さない事が大事です。事前のチェックをしてあてはまれば、脳梗塞の可能性があります。
顔に麻痺があるか
口を横にイーッと声を出し、口角をあげるようにしてやってみて下さい。
片方の口角が上がっていない場合は、麻痺がある可能性があります。
腕の麻痺、痺れがあるか
手のひらを上にして、肩の高さまで腕を伸ばします。ひじを曲げずまっすぐにして下さいね。そのままの体勢で目をつむり、10秒間じっとしていて下さい。
その時に、片腕が下がって来てしまうような状態になった場合は、脳梗塞の前兆が出ている場合があります。
言語に異常はないか
短い文章を声を出して話て下さい。文章は何でも構いません。その時に、言葉に詰まったり、おかしな言葉だったり、呂律が回らない場合は脳梗塞の危険性があります。
時間との戦い
脳梗塞は、重症化するか軽く済むかは時間の戦いになります。早く治療出来れば後遺症もなく治りますが、発見が遅れれば、日常生活に支障が出るような障害が残ってしまいます。
重症化しないためには、家族や周りの人が、前兆に気づき、早めの精密検査をする事で防げます。
どのような前兆があるのかは、知っておく必要があります。
脳梗塞は死にも繋がる恐れもありますから、おかしいなと感じたら迷わず救急車を呼びましょう。