ボーナスの時期になるとあちこちの銀行などでキャンペーンなどが始まりますね。
額面通りに渡されるわけではなく、税金などが引かれた後の金額が手取りになります。
日本のサラリーマンは自動的に渡される前にキチンと税金を徴収され、年々高くなる税金に手取りは少なくなり、厳しくなっています。
ボーナスから引かれるもの
ボーナスの額面から引かれるものに、保険料があります。
いわゆる社会保険料で、「健康保険」「厚生年金」「雇用保険」の3つになります。
この他に源泉徴収税というのが引かれます。これは前月の支給額から算出する方法を取っています。
ボーナス手取り額=ボーナス額面-(社会保険料+源泉徴収税)という計算方法になりますね。
これが手取りの金額になります。
では、源泉徴収税とは何でしょう。
源泉徴収税の出し方
まず、最初に基礎残定額を出します。
前月の給料の総支給額から社会保険料の控除額を引いたものです。
次に税務署にある料率表というものを使います。その表から、扶養人数を確認して、基礎残定額のある場所を見ると税率が書いてあります。これで、この人の税率が確定します。
この税率がボーナスにかかる源泉徴収税というわけです。ボーナスの場合は、1.000円未満は切り捨てになります。
ボーナス時期に社会保険料が2回引かれる
法の改訂により、ボーナスからも社会保険料が引かれるようになり、2重にその月は保険料を支払っている事になります。
給料から社会保険料が引かれてますが、ボーナスからも引かれているわけです。
これは、おかしな事ですよね。
つまり、1年は12ヶ月しかないのに、社会保険料は14ヶ月分支払う仕組みになっているのです。
日本国民は何も言わないから、どんどん2重3重の税金を引かれる仕組みを知らない間に作られているわけです。
そのため、ボーナスの額面は変わらないか上がっているものの、手取りは下がっているという現象が起きているのです。
今年のボーナスの平均が上がったなんていうニュースがありますが、完全なるトリックですね。
実際の手取りは下がっている
ボーナスが上がる度に、社会保険料も上がってきます。そのため、上がる金額に寄っては、引かれる税金が上回り、手取りが減るという現象が起きています。
10年前の生活水準と比べると、あきらかに5万円分は下がっているという統計もあります。10年前には取られなかった税金が増えているわけです。
更に、消費税も上げているわけです。物価も上がっています。しかし、国民の生活水準は下がっているのです。
ボーナスが無い会社も増えている
ボーナスが貰えない会社もたくさんあります。こちらは貰えないわけですから、社会保険料は12ヶ月しか支払いません。
何か矛盾を感じてしまいますね。社会保険料が上がる中で、何か良くなったものはあるのでしょうか。取りやすい人から取るという社会構造は相変わらずのようですね。
