49日とは、亡くなった人を偲び、喪にふくす期間を言います。
この間に、亡くなった人が極楽浄土に逝く準備をし、49日目に閻魔様のご裁断が降り、天国に逝くか地獄に逝くか決まります。
仏教の考え方で、神道では50日の忌中になります。ちなみに喪中は13ヵ月です。
49日目に法要を行うのが日本では一般的に行われています。
宗派により、異なる場合もありますが、南無阿弥陀仏と唱えると極楽浄土に逝ける浄土真宗を基本に法要のお供え物などを紹介します。
49日の法要のお供え物
49日にお供えする物として、一般的に良いとされているのは、腐らないもの、生ものや殺傷した肉などは避ける事とあります。
切り花、缶詰の果物、果物、お線香、和菓子などが一般的にお供え物として選ばれています。
法要後に、お供え物をばらして、来て下さった方に帰りに持たせたりする地域もあります。
また、金額に関しては2,000円~3,000円の品物が相場になっています。
仏事用、弔事用の掛け紙
お供え物に掛ける紙を最近は熨斗紙と呼ぶ人が増えましたが、正しくは仏事用、弔事用の掛け紙と言います。
熨斗とは、元々は熨斗鮑(のしアワビ)の事を指します。アワビはとても高価で美味しく、保存するのにも適していますから、贈答品としては重宝されていた時代がありました。
しかし、本物の熨斗鮑から、アワビのマークを書いた袋に代わりアワビの変わりに現金や別の品物を贈るようになりました。
祝儀袋に書かれた黄色いマークがアワビになります。
熨斗鮑は、お祝い事に使っていたものです。ですから、法要の掛け紙などを熨斗紙と呼ぶのは、間違えています。
言葉の意味がいつしか無くなり、間違えた使い方をする事が現代は増えていますね。
掛け紙の書き方
法要のお供え物に掛ける紙ですから、『御供物』と書き、下に名前を書きます。
もちろん、黒い墨で記入します。
現金を入れた場合は『御供物料』と書きましょう。
誰からのお供え物かがわかるように、品物
を包装した場合は、包装紙の上から掛け紙をして下さい。
ちなみに間違えは無いでしょうが、掛け紙は黒白の水引きになります。
香典の相場
49日の法要の時期には、亡くなった方も、霊から仏様に変わります。
ですから、香典の書き方は、「御霊前」から「御仏前」に変わります。
相場としては、引き出物やご会食などを考えて、身内は5,000円~10,000円。その他は3,000円~5,000円と云われています。
お祝い事なら、たくさんの御祝儀を入れるのは構わないのですが、法要などはお祝い事ではないので、たくさんの現金を入れるのは失礼にあたると云われています。
しかし、お葬式、法要とお金がかかりますから、身内の場合は気持ち多めに入れる方もいます。相場は決まりではありませんので、そこは臨機応変で構わないでしょう。
*現代になり、昔からの風習も分からなくなってしまっていますが、こうして知る機会に覚えておくと良いですね。
